
将来、家業を引き継ぐご予定の方々へ向けて、「自社を数字で知る」講義を行いました。
一般企業で働かれた経験のある方であれば、「ノルマ」や「売上」といった「数字」に慣れ親しんでいる方も多くいらっしゃいます。特に営業経験のある方であれば、粗利などの計算をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
しかし、経営では多くの方が『売上など被雇用者として見てきた「数字」さえ分かれば良い』と勘違いをされています。
経営には、売上高ということも大事ですが、それ以外の数字というものを知らなければなりません。
今まで銀行がお金を貸してくれていたからと言って、今後も貸してくれるとは限りません。
今儲かっているからと言って、今後も儲かるとは限りません。
私の知り合いの経営者には、補助金の不正受給、粉飾決算を繰り返しているにもかかわらず、『売上が一番大切、売上上げれば会社は良くなる』『経験が一番大事だ』など、同じことばかり言っていて、20年以上も成長していないという方がいます。後継者に給料が払えなくなったにも拘らず、平然と後継者を見下して経営論を語るのです。
その方がどのような言い訳を言おうとも、経営者として資金をショートさせた時点で『失格』であり、後継者の事や他社の事を言う資格など無いのです。
残念なことに、その方は自身の過失を認識しないばかりか、挙句の果てには株式保有を盾に『俺の会社は俺の自由だ。言う事聞かないなら他に行け』という横暴な態度を変えていません。
『会社は社会の公器である』という言葉を借りれば、残念ながらこの方が居る限り、会社の未来も、そこにいる社員の未来もないのです。
日本という国にとって、大きなマイナスです。後継者に任せて失敗したとしても、今のまま経営するよりは社会的にプラスとなる事が多く残ります。
このような『残念な経営者』にならないためには、『数字』はとても大切です。
某企業のように、理念を忘れて『数字=目的』となってしまうのではなく、数字をツールとして「上手に使って理念を実現する」という事です。
税理士や省庁勤務経験のある方であっても、経営的な数字を正しく理解している方、経営を理解している方、世界情勢を理解している方は殆どいらっしゃいません。
なぜなら、経営は「理念」と「数字」と「時代をとらえる力」だからです。
ぜひ、後継者の方は、当社で「経営」について深めてみてはいかがでしょうか。

